またまた加治屋が②のつづきをお伝えいたします<m(__)m>
ついに完成した昭和20年スタイル
よれよれのシャツ+つんつるてんの紺のパンツ+能面+7・3分け=横浜一のイケメン
なワケもなく、すっかり自信をなくした元イケメン・・・
ただの猫背のおじさんと化してしまった僕は、ただひたすら時が過ぎるのを待ちました
結局11時過ぎに収録が始まるとのことで、時間になるまで待ち、ぞろぞろと収録スタジオに向かうたくさんの7・3分け+猫背のおじさん
移動時、それこそ穴があくんじゃないかと思うくらいの視線をいただき、猫背おじさんはおじいさんに・・・
「お母さんといっしょ」の収録に来ていた子供たちの視線も独り占め
そして収録スタジオに到着し、いよいよ社交ダンスの撮影
本物のセットの中で監督や演出家の方が僕たちに細かく指示を出します。
「君と君はここでグラス受けっとたらあっちに歩いてって。」
「あなたはあそこの女の子たちをナンパする感じで歩いて。」
「君たちはここで楽しく談笑してて。でも声出さないで。」
・・・おや?僕たち小芝居するんですか??
社交ダンスを踊りに来た僕たちにまさかの小芝居指導(笑)
リハの時に聞いた話と全然違うんですけど・・・
まあでも楽しそうだからいいや
結局何パターンか撮影し、ようやく社交ダンスのシーンへ
ダンスとなればこちらのもの
自分が今7・3分けのおじいさんなのをすっかり忘れ、楽しく踊ってきました
その後役者さんたちの演技を間近で見ながら必要に応じて社交ダンスを踊り、
こうやってテレビって作られてるんだなぁと、妙に感心しながら収録は進みました。
ただやはりふと思い出します、今自分が7・3分けなのを
他の人は普通に見えるのになんで自分はおかしいんだろうと、暇な時にものすごく観察してみました。
すると他の人は髪の毛がちょっとふんわりしていたことに気付きました。
ぼくはぴったり7・3。俗に言うバーコードヘアーです。きっとメイクさんを怒らせたのが原因です。
それだ
僕のヘアーもふんわりさせればきっと普通に見えるに違いない。
そう確信した僕はちょっとづつ髪の毛を指でもみ、ふんわりさせようとしました。
ただこれは堂々とは出来ません
大勢の人の中にあろうことかメイクさんが潜み、髪の乱れてる人を即座に直しに来るからです。
メイクさんに見つからないようにヘアーを直すその緊張感といったらありません。
一度真後ろからいきなり櫛をあてがわれ、努力が水の泡になったこともありました
最終的には「あれ?加治屋君なんかフツーになったね。」と言われるまでにはなりましたが
そうこうしているうち時計は16時を回り、僕たちカップルはこそっとスタジオを抜け出し(ごめんなさい)
SSS兼子さんのDVDの撮影へ向かいました・・・
④(ラストです)へつづく